2010年12月06日
藤田、劇的17番イーグルで逆転V
藤田寛之(41)が涙のメジャー初優勝を果たした。17番で谷口徹(42)を逆転したイーグルなど3バーディー、1ボギーの66で回り、通算15アンダーで今季2勝目、通算10勝目。賞金ランクは自己最高の2位に入り、初出場となるマスターズなど来年の4大メジャー全試合の出場が決定的となった。10アンダー5位の金庚泰(24)が韓国人初の賞金王に輝いた。
わずか60センチのパーパットが、藤田にはとてつもない距離に感じられた。1打リードで迎えた18番。決めれば優勝だが、「日本一の傾斜」を誇る難グリーン。距離を合わせて入れようとすれば、カップ2つ分以上の下りフックラインだった。
覚悟は決まった。「外れたらグリーンを出るかも。(2パットの)プレーオフは考えない。負けてもしょうがない。強く打とう」。ラインを消して打ち、これをねじ込んだ。その瞬間、両手を天高く突き上げた。「人生で一番震えたパットでした」。グリーン脇で師匠の芹沢信雄、弟弟子の宮本勝昌と抱き合い、涙に暮れた。
大会史上に残るデッドヒートを制した。3打リードの首位で出たが、一時は池田を含め3人に首位に並ばれた。最終組の池田、ジョーンズのスコアを気にしていると、今度は2組前の谷口に猛チャージで追いつかれた。16番のバーディーで1打差をつけたと思ったら、谷口が17番でイーグルを奪い、逆に1打のビハインド。しかしバーディーが絶対条件となった17番で6メートルの2オンに成功。このイーグルパットを沈め、再び逆転した。
男子ツアーで最も「いい人」として評判が高いが、その存在は常に脇役だった。93年の日本プロから国内メジャーに挑戦することついに55戦目で頂点に立った。専大時代は今大会でアルバイトを経験。青木功や尾崎直道の組のギャラリー整理をしていたが、20年を経て「今日の16、17、18番では自分が主役になれたかな」と胸を張った。
身長168センチと小柄だが、逆境をパワーに変える究極の努力家だ。09年全米プロで同組のニック・ワトニーに80ヤードも置いていかれ、世界との差を痛感。プライベートのラウンドでも常に「難しい」と評判のコースを選んで回る。尾崎将司に「貧乏くさいゴルフ」と評されても「最高のホメ言葉」と自らを奮い立たせ、アプローチやパットを磨いてきた。この日、クラブハウスで帰りのタクシーを待つ間もシャドースイングを行っていた。
[スポーツ報知ニュース]より
今大会は、賞金王争いが注目され、石川・池田両選手の優勝が最低条件だっただけに、優勝争いに二人が絡めるかがポイントでした。でも、優勝した藤田プロと谷口プロの優勝争いはものすごかったですね。福岡出身の藤田プロが優勝し、最終的に賞金ランクで2位になり、今年はすばらしい年になりましたね。先月は師匠の芹澤プロもシニアで優勝し、TEAM SERIZAWAは最高の1年となったのではないでしょうか?
セラムデュー
わずか60センチのパーパットが、藤田にはとてつもない距離に感じられた。1打リードで迎えた18番。決めれば優勝だが、「日本一の傾斜」を誇る難グリーン。距離を合わせて入れようとすれば、カップ2つ分以上の下りフックラインだった。
覚悟は決まった。「外れたらグリーンを出るかも。(2パットの)プレーオフは考えない。負けてもしょうがない。強く打とう」。ラインを消して打ち、これをねじ込んだ。その瞬間、両手を天高く突き上げた。「人生で一番震えたパットでした」。グリーン脇で師匠の芹沢信雄、弟弟子の宮本勝昌と抱き合い、涙に暮れた。
大会史上に残るデッドヒートを制した。3打リードの首位で出たが、一時は池田を含め3人に首位に並ばれた。最終組の池田、ジョーンズのスコアを気にしていると、今度は2組前の谷口に猛チャージで追いつかれた。16番のバーディーで1打差をつけたと思ったら、谷口が17番でイーグルを奪い、逆に1打のビハインド。しかしバーディーが絶対条件となった17番で6メートルの2オンに成功。このイーグルパットを沈め、再び逆転した。
男子ツアーで最も「いい人」として評判が高いが、その存在は常に脇役だった。93年の日本プロから国内メジャーに挑戦することついに55戦目で頂点に立った。専大時代は今大会でアルバイトを経験。青木功や尾崎直道の組のギャラリー整理をしていたが、20年を経て「今日の16、17、18番では自分が主役になれたかな」と胸を張った。
身長168センチと小柄だが、逆境をパワーに変える究極の努力家だ。09年全米プロで同組のニック・ワトニーに80ヤードも置いていかれ、世界との差を痛感。プライベートのラウンドでも常に「難しい」と評判のコースを選んで回る。尾崎将司に「貧乏くさいゴルフ」と評されても「最高のホメ言葉」と自らを奮い立たせ、アプローチやパットを磨いてきた。この日、クラブハウスで帰りのタクシーを待つ間もシャドースイングを行っていた。
[スポーツ報知ニュース]より
今大会は、賞金王争いが注目され、石川・池田両選手の優勝が最低条件だっただけに、優勝争いに二人が絡めるかがポイントでした。でも、優勝した藤田プロと谷口プロの優勝争いはものすごかったですね。福岡出身の藤田プロが優勝し、最終的に賞金ランクで2位になり、今年はすばらしい年になりましたね。先月は師匠の芹澤プロもシニアで優勝し、TEAM SERIZAWAは最高の1年となったのではないでしょうか?
セラムデュー
Posted by mot at 08:25