タイガーマスク運動

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2011年01月13日 08:15

 漫画、タイガーマスクの主人公「伊達直人」らを名乗る人物からの寄付は12日も続き、47都道府県で計280件以上に達した。贈られたランドセルは350個超。しかし、中には拾得物扱いになりかねない寄付も。人知れず置かれた贈り物を寄付と判断するポイントはどこにあるのか。

 12日、仙台市の児童養護施設で、ランドセル4個と「新1年生へ 仙台なので伊達政宗」と書いたはがきが見つかった。市内の別の施設でも「伊達政宗」と書いた現金10万円入りの封筒が投函(とうかん)された。

 横浜市の児童相談所ではランドセル10個に「偽善者の会代表 伊達直人」とメモが添えてあった。児相は「偽善者というのは照れ隠しではないか」と話す。愛知県小牧市役所では11日に少年が「お年玉で買いました。中学生の伊達直人」との手紙と一緒に文具を届けていたことが分かった。

 これらは寄付とされたが、12日に福岡県警飯塚署(同県飯塚市)に届けられた手紙と現金はあやうく拾得物になりそうになった。

 50代の男性が「警察の前にあった」と現金10万円と手紙が入った封筒を同署に届け出た。手紙には放浪画家として知られる山下清の名で「施設等に色鉛筆やノートを買ってあげて」とあった。具体的な譲渡先がなく、署は拾得物として取り扱うことにしたが、届けた男性が自分が贈り主と認めたため、直接施設に渡すよう伝え、返還した。同署幹部は「拾得物になり、3カ月持ち主が現れなければ県の財産になってしまう。せっかくの善意はしっかり手渡してほしい」と話す。

 警察庁によると、拾得物の扱いは遺失物法で規定されている。拾得物か寄付かは個別の状況を総合的に判断しており、一連の行為では、置いていく人の「明確な意図」の有無がポイントになっているという。

 施設の前に贈り物を置き、子供たちへのプレゼントとしたメッセージを添えるケースでは寄付行為と判断。メッセージがなかったり、置いてある場所が施設とは無関係であれば、拾得物として扱う可能性が高くなる。ただ、「近くの養護施設に届けて」と男性が商品券10万円分を置いていった警視庁玉川署(東京都世田谷区)では「善意を尊重したい」と拾得物にはせず、児童施設への寄付を検討している。

 横浜市の児童相談所では10日夜、ビジネスバッグやボクシングセットと「お役に立てば幸いです OSK32」と書いた手紙が見つかった。宛名がなく、児相は拾得物として警察に届けた。児相は「子供たちにすぐに結びつくものでもない。せっかくの善意ですが…」と困惑している。



[産経新聞ニュース]より



 「伊達直人」を名乗り、匿名でのプレゼントが話題になっていますが、飯塚の場合は譲渡先が書かれておらず、あやうく拾得物となり子ども達の手に届かない事態になっていたそうですね。この事態に送り主が名乗り出たそうで、送り主も身元を明かすつもりでなかっただけに、ちょっと残念でしたね。一時のブームで、こういった動きの終息は早そうですが、日本もまだまだ捨てたものじゃないと思います。



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